239 :伝説の鬼女 ~修羅場・キチママ・生活まとめ~ 2020/10/01(木) 23:03:00 ID:UU.a1.L1
高校の頃、凄く好きだった幼馴染の同級生
彼には年の離れた発達障害の弟と自閉症の妹がいて、よく面倒をみており、私も時間があるときは一緒に遊んだりした
私は彼の弟妹と話すのも好きだった
障害のせいか言葉に裏表がなかったし、二人とも素直でとても話しやすかった
弟妹それぞれ特技があって、それを見せてもらうのも教えてもらうのも楽しかった
高校時代は私が勉強に忙しく色恋沙汰は無かったけど、同じ大学に受かって余裕ができたときに告白されてお付き合いを始めた
同じ大学に受かったと言っても、彼は塾にも行かず障害を持つ弟妹たちの面倒を見ながら勉強して医学部に合格
対して私は技師になるために死ぬほど勉強してやっと合格できるくらいの差があった
彼が賢すぎるせいか、普通の会話でも凄く頭を使う必要があるんだけど、私はその疲労感が好きだったし
たまに頭を使わずバカなこと言って笑い合うのも楽しかった
彼は彼で、私が自分にない独特の発想をするから、話してると予想外のことばかりで面白いと言ってくれた
私は彼が弟妹たちを大切にしているところも好きだったし、そんな彼の人間性にも惚れていた
学生の頃はうまくいってたと思う
だけど仕事が始まると世界観はガラリと変わるし、結婚となると考えなきゃいけないことが増える
私は仕事が好きだし努力して手に入れたものだから手放したくなかった
だけど彼と結婚したら彼の弟と妹のことがあるし、将来的に二人の面倒を考える必要も出てくる
更に働きだして一年目に私が難病にかかり、普通の生活はできるものの人より体力が劣り薬も飲み続けなければならなくなった

彼と結婚し、働きながら家事育児を行って、定期的に彼の弟や妹の面倒を見る
どう考えても私の体力的に何かを犠牲にしなければならなかった
仕事は私が手放したくない
彼は子供がほしいし、弟妹のことも大切にしたいし、将来両親が亡くなったときのことも考えてる
私じゃ彼を支えきれないと思って、よくよく話し合って別れることになった
それでも良き友人であることには変わらなかった

私が別れたあと、彼を虎視眈々と狙っていた中学の同級生Aが即座に飛びつき、傷心してた彼を慰めて付き合い始めた
Aからは「こんな優良物件逃すなんて」と言われたけど、私の上記の考えを伝えたら
「そんなの、弟妹を捨てて私だけを見るように仕向ければいいのよ」と自信満々に言っていた