126 :伝説の鬼女 ~修羅場・キチママ・生活まとめ~ 2019/12/30(月) 00:33:22 ID:qz.hn.L1
ヘルプマークがまだ無い時代、交通の便が悪い田舎でのこと
最寄り駅までバスで40分かかるんだけど、毎日大きなカバンをかかえて席に座ってる小柄な女子高生が必ずいた
制服は最寄り駅の近くにある、校則がガチガチに厳しく制服がださいことで有名な進学校(私の妹の母校)
更にスケジュールがハードで軍隊並みに時間に煩く、「高校ライフを楽しみたいヤツは入るな」と言われるほど
その子も毎日疲れた顔してバスの普通座席に座ってウトウトしてた
カバンが大きいのも学校に私物(辞書や教科書、体操服、体育館シューズでさえ)を置いとくのが禁止だから
私の妹も普通のリュックだと重さに耐えられず、ゴッツいカバンを使ってた
ある時から、そんな女子高生に粘着するクソジジイが週2ほど現れるようになった
老人は席に座れないとき、必ず女子高生に絡んでいった
最初はウトウトする女の子の肩や頭に触れて揺すり起こし、女の子が座って膝と膝の間に置いていたカバンを指し
「こんな足元に邪魔になる荷物を持ち込むな」と説教を始めた
でも荷物を乗せる網棚もないし、膝にのせられるサイズでもないので、女の子は謝罪する以外になかった
それが3回も続くと、今度は一向に改善されないことと、若い女の子が座ってることにケチをつけだした
老人である自分が立って若い女子高生が座っているのは社会モラルに反するとも言い出した
女の子は「体調が良くないので」と断ったけど、老人は「たるんどる」とか「体を鍛えてないからだ」といい始めた
他の乗客や運転手まで老人の行為をたしなめもしたけど、やめなかった
一部には老人に同調し、社会弱者である老人に女子高生が席を譲るべきだという人もいたりした
私は「迷惑なので騒がないでください」と毎回言っていたけど、老人は都合の悪い言葉は耳に入らない人だった
女子高生は何度老人に絡まれても、一切口答えせず、ただ「すみません」と謝って耐え続けた

ある日、女子高生と同じクラスの子が腕にギプスを巻いた状態でバスに乗り込んできたことがあった
普段は立ってることが多い彼だけど、席が空いていると女子高生の隣に座って話していて、仲がよさそうだった
老人が乗り込んで来たある日、女子高生とギプスの子が楽しそうに談笑している最中だったことがあった
老人は乗り込んでそれを見るなり、女子高生のもとへ歩み寄り、いきなり女子高生に向かって大声で怒鳴りつけ始めた
それまでは頭や肩を揺することはしてもそれ以上のことはなかったのに、女子高生の頭に手を置いて力任せに頭を窓に押し付けた
ギプスの子が止に入り、バスの運転手も運転席から放送で呼びかけ、他の乗客も老人を止めてなんとかその場は収まった
女子高生は辛そうな顔をしていたけど、やはりずっと謝り続けるだけだった