288 :伝説の鬼女 ~修羅場・キチママ・生活まとめ~ 2014/06/24(火) 17:43:14 ID:GqJITiytD
実家に住んでた頃の話。
2年くらい前の、今くらいの時期。

実家の2階に自室があってさ、休日昼寝してた。
一階から父の声で「おーい」。同時に、階段の壁をコンコン、と叩く音。
父は私を呼ぶとき、毎度、それをするのな。

起されたことに苛立ちつつ部屋から「何?」っていうも返事なし。
「なんだよ!」って起き上がって時計見たら午後4時ごろ。夕飯まで寝てるつもりだったんだけど。
そんで、一階に降りて居間に通じるドアあけて
「なんだよ」
って声かけたら、なんか来客中だったみたいで、私に背を向けて、座布団に壮年の男性.が座ってる。
顔は見えない。
そんで父が、床に正座して、深々と、その客人に頭さげて、
「有難う」って言ってんの。

何この状況!?と思いつつ、寝起きで喉渇いてたんで、
「失礼しますー」みたいなこと言いながら、その客人と父の横を通りぬけて居間の奥へ。
そこからキッチンに行けるんでね。お茶でも飲もうかと。

そしたら、そこで目に入ったのが、父の遺影と仏壇でね。

「あ!」
って思って振り返ったところで自室の布団で目が覚めて。

「あー、変な夢みた」
と思って起き上がり、居間に行ったら、母が客用の湯飲みとか、コースターとか菓子器やらを片づけてんの。

誰か来てたの?って聞いたら
「葬式には出れなかったけど、って、お父さんの古いお友達が来てくれてね」
線香のにおいが、まだ部屋に残ってた。

あー、父からしたら、俺にも挨拶させたかったんだろうなー、と思ったわ。
そんで、父は、すごく、その人が来てくれたことがうれしかったんだろうなー、と思った。

父が亡くなって半年後くらいの話。
「よくある話」って思うかもしれないけど、実体験。