837 :伝説の鬼女 ~修羅場・キチママ・生活まとめ~ 2021/02/17(水) 19:23:16 ID:yT.tr.L1
今は成人して普通に仕事してる娘が中学の時のこと。

娘が中学入学後、色んな子のリコーダー、靴、教科書が捨てられるようになった。
特定の誰かへのいじめではなく、昨日は1年1組の中から3人、翌日は2組から5人といった具合。娘の教科書、ノートも破かれて落ち込んで帰ってきた。

ビリビリに破かれた教科書や、切り裂かれた靴、壊れた楽器など、割と学業にも影響が出る嫌がらせ。

学校側も生徒のアリバイ調査に乗り出した。何時に誰といたかなど細かく書かされていた。

その時、たまたま放課後一人でいることもあった私の娘を先生が呼び出した上、「娘が犯人かもしれない」と他クラスの授業で話したのがきっかけで、「私の娘が犯人なのではないか」という空気になった。

娘は本が好きで図書館に籠もりっきりで、友達もいない訳ではないが多くはなかった。それで余計疑われたんだと思う。

でも、頑張ってまとめていた数学のノート(娘は数学が苦手)、大好きな国語の教科書を見るも無残に破かれて机の上に置かれ、ショックを受けて泣いて帰ってきた娘が犯人だとは思えなかった。

しばらく経って、娘は、

「私が犯人だと思われて、一部のクラスメートから無視される。クラス委員の子が特にひどくて、私を犯罪者だって触れ回ってる」

「お父さんとお母さんに言わなかったけど、先週から保健室登校するように先生に言われ、授業も受けさせてもらえなくなった。テストのとき以外クラスに入るなって言われた。味方になってくれてる子がお昼ごはん食べに
保健室まで来てくれてるけど、それもやめるように先生が言ったって。タヒにたい、タヒにたいよー」

と私にオイオイ泣いて訴えはじめた。
せっかく頑張って受験して入ったばかりの私学でこんなことになって、私も夫も途方に暮れた。

そして数日後、娘は浴室に目張りして、洗剤を混ぜてタヒのうとしていた。幸い調合したものが間違っててなんにも影響はなかった。
夫が「犯人は私じゃない」「お父さんお母さんごめんね」といった内容を書いた遺書を見つけた。ショックの余りその日は食事もできなかった。

こうなったらなんとかして娘の無実を晴らしたい!と思い、夫と共に保護者会で意見をすることにした。 

娘の自杀殳未遂を話すと、他のお母さん達も驚きながら真剣に聞いてくれた。

先生は最終的に

「アリバイが無い生徒として、最初に上がったのが娘さんだった。
犯人は娘さんだということにしてしばらく盗難が収まるか見るつもりだった。
でも娘さんが保健室にいた時間も、同じような盗難は続いた。娘さんが犯人ということは考えづらくなりましたが、訂正のタイミングがなかった」

と認めた。

お母さん達が「酷すぎる」「校長先生を呼んでください」「納得がいかない」「生徒一人タヒぬところだったんですよ」と怒ってくれ、最終的に保護者会は延びに延びて、校長先生と教頭先生も出て来る騒ぎになった。

「私の子供に今日のことを言っておく」「私は娘ちゃんは絶対無実だと思います」と励ましてくれた。

無視した子のお母さんは「うちの子にはきつく言っておきます、すみませんでした」と謝ってくれた。

娘の味方をしてくれた子のお母さんも、「娘ちゃんはとてもいい子だと子供から聞いてますよ」と。


娘の保健室登校は即日解除となった。

お母さん達が根回ししておいてくれたおかげで、「疑って本当にごめんね」と娘を無視した子も謝ってくれ、その日普通に話ができた!と嬉しそうに報告してきた時は泣きそうになった。

クラス運営についても、教師の暴走を防ぐため、全体での会議によって決めるような形を取ると言われた。

そして2年に進級し、当時娘を犯人だと言ったクラス委員の子が万引や色々やらかして退学したと、我が家に遊びに来た娘のクラスメートから聞かされた。ちなみにそのクラスメートも物を盗まれる被害にあった。

「やっぱりあのクラス委員が犯人だったんだよ!それで図書館にいた娘ちゃんを犯人にしたんだ!ムカつくー!」
「最後まで1年の時のこと認めなかったらしいけど絶対あの子だよね」

娘「もういいんだよ、こうして疑いも晴れたし」

と皆で騒いでいて、雨降って地固まるみたいな状態に。(やはり娘は無実だったんだ。勇気を出してよかった!)と安心した。 
その後も娘は友達を沢山作るようになり、部活も勉強もそこそこ結果を出してくれた。

が、昨年娘と中学の頃の話を「大変だったわよねー」と話した時、

「中1の時のあれ、殆どの案件の犯人は私だよ。私の真似っ子する子もいたみたいだけどね。自杀殳の真似した時は楽しかったよ」

と笑いながら言われた。

それ以降、娘の顔がまともに見られない。
病気で亡くなった、娘を溺愛していた夫にも顔向けできない。
注げる愛情のすべてを注いできたつもりだった。それを聞いてからというもの、すごくタヒにたい気持ちでいっぱいになる。